過敏性腸症候群を克服するための指南書
「お腹の調子がずっとおかしい」
「おならがとまらない」
など、過敏性腸症候群は本当につらいですよね。
命に関わる病気ではありませんが、こんなにも苦しめられる病気があるのかと心から思わされる難病です。
自分自身、過敏性腸症候群には何年も何年も苦しめられてきました。
過敏性腸症候群は、主に
- 下痢型
- 便秘型
- 混合型
- 不能型
に分けられます。
以前はガス型というのがあったのですが、最近では不能型に分類されてしまったようで何だか悲しいですね・・・
というのも筆者の場合は、ガス型に苦しんでいるためです。
1日に何回も何回もおならが出る・・・
一体どこからこんなにも大量のガスが発生しているのか、不思議に思うほどです。
それと、下痢ではないものの(軟便)、1日に何回も便が出る頻便型(勝手に命名)にも悩まされています。
この病気をなんとかするために、これまでいろいろなことに取り組んできました。
でも、なかなか効果が出ず、一時期はあきらめていたこともあります。
もう治らないんだなと・・・
ただ、最近になって、やっぱりなんとかしたいと思うようになりました。
過敏性腸症候群を抱えていると、人と会うことすらためらうようになってしまいますよね。
相手の人に理解をしてもらうにしても、やっぱり大変です。
恥ずかしいし、申し訳ないしで、このままではきつい。少しでも症状を改善したい。
そう思うようになり、再びいろいろ情報を調べてみることにしました。
そんな状況で、筆者にとって効果があったことをこのページに記していきたいと思います。
今、過敏性腸症候群に苦しめられているあなたにとって、少しでも有用な情報があれば幸いです。
過敏性腸症候群対策 3つの施策
病院で診察を受ける、検査をする
このページをご覧になっているあなたは、おそらくですが、一度は病院に行ったことがあると思います。
一度ならず、何度も、場合によっては違う病院をいくつも行ってみたということがあるかもしれませんね。
もしも、病院で治療を受けたことがないという場合は、まずは医師の診察を受けるようにしましょう。
医師の診断によっては、過敏性腸症候群ではなく、別の病気だったという可能性もあるためです。
大切なことは、あなたの腸内に別の病気が隠れていないことを確かめること。
そのためには、最終的には大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。
大腸内視鏡検査を受けてみて大きな異常が見つからなければ、いよいよ過敏性腸症候群の可能性が高くなります。
その場合も自己判断せず、お医者さんの話を聞いて、過敏性腸症候群であることを確認するようにしてみてくださいね。
低FODMAP食を試してみる
ここから実践的な話になっていきますが、自分にもそれなりの効果があったのが、FODMAPを含む食品をできるだけ避ける、低FODMAP食の実践です。
FODMAPとは?
FODMAPとは、以下の糖質を指した頭文字です。
F(fermentable):発酵性
O(oligosaccharides):オリゴ糖
D(disaccharides):二糖類
M(monosaccharides):単糖類
A(and)
P(polyols)ポリオール
実際には、オリゴ糖、二糖類、単糖類、ポリオール、4つの糖を指します。
FODMAPが引き起こす問題
これらの糖類は健康な人には何の問題もないのですが、お腹の弱い人が摂取すると、小腸での吸収がすこぶる悪いものになります。
小腸で吸収できないと、人間の身体はそれを薄めようとして、血管からたくさんの水分が放出されます。
その結果、お腹がゴロゴロしたり、最悪下痢を引き起こすことになるんですね。
また、小腸で吸収されなかったFODMAPは、大腸で腸内細菌のエサになります。
そのことにより大腸内で発酵が進み、多量のガスが生み出されます。
結果として、お腹がパンパンに張ったり、おならが多くなったりするわけです。
つまりは、日頃から下痢やガスに悩まされている場合、あなたの腸内で上記のようなことが起こっている可能性があるんですね。
この問題を解決するために行いたいのが、FODMAPを含む食品をできるだけ食べない低FODMAP食の実践です。
低FODMAP食を頑張って実践しよう
FODMAPを多く含む食品の一例を挙げると、小麦製品全般、玉ねぎ、ネギ、ごぼう、納豆、ヨーグルト、牛乳など、非常に数多いです。
一般的にお腹に良いとされる納豆やヨーグルトがNGというのも衝撃的ですよね。
他にも、木綿豆腐はいいけど絹ごし豆腐はダメといったように、境界が厳しい食品もあります。
詳しい情報については、以下の書籍を参考にしてみてください。
自分もこの本の情報をかなり参考にさせていただきました。
食事制限は大変ですが、現状の苦しさが少しでも良くなると思えば耐えられるのではないでしょうか。
書籍では、まず3週間の実践をするように解説がされていますが、きちんと行えば数日~1週間で何らかの変化を感じられるのではないかと思います。
また、高FODMAPの食品全てがNGというわけでもなく、人によって大丈夫な場合とダメな場合が分かれます。個人差があるわけですね。
あなたの腸にとってOKな食品がどれになるのかは、実際に試してみないとわかりません。
書籍では、3週間高FODMAP食を断った後、1つずつ試してみる“傾腸”を勧めています。
自分が試してみたところ、便の回数が減りました。変な話ですが、便秘気味になった感じがしました。
しかし、一方で、ガスの量はほとんど変わりませんでした。
低FODMAP食は、過敏性腸症候群の下痢型の人に特にいいのではないかなと感じました。
発芽玄米を試してみる
低FODMAP食を試してみたものの、おならが止まらない症状は改善されないことに、少し絶望感を覚えていました。
「やっぱりダメなのか・・・」
そう思っていた時、ふと思い出したことがあったんですね。
それは、昔、玄米を食べた時に症状が少し良くなったことがあったということでした。
良くなったことがあった一方で、逆に症状が悪化したこともあって、それ以来食べなくなってしまったんですが、「もしかしたら・・・」というわらにもすがる思いで試してみることにしました。
ただ、今回は、玄米ではなく発芽玄米にしてみることにしました。
もしかしたら、玄米のみでは効果が強すぎるのかもしれない。
それなら、白米と混ぜて食べられる発芽玄米ならちょうどいいかもと思ったんですね。
これが見事に的中しました。
発芽玄米を食べ始めたところ・・・
食べてみたのは、ファンケルの発芽米です。
推奨されているとおり、白米:発芽玄米=2:1の割合で試してみました。
すると、翌日辺りから、嘘のようにおならがピタッと止まったんですね。
本当に「まさか!」という感じです。
なぜガスが少なくなったのか、理論的なことはわかりません。
発芽玄米の食物繊維が良かったのか、GABAが良かったのか、PSGと呼ばれる成分が良かったのか・・・
正直なところ不明です。
自分のお腹は一体どうなっているのか、疑問だらけです。
ひとまず変わったことは、今までひどい時は1日30~50回くらい出ていたものが、数回~10数回程度になったということですね。
発芽玄米、今では日々の食事に欠かせないものになりました。
まとめ
現在は、発芽玄米+低FODMAP食の組み合わせで日々奮闘中です。
いろいろ試している段階ではありますが、高FODMAP食品を食べてしまうと、お腹がゴロゴロしたり、ガスが増えてしまう傾向にある感じなので、FODMAPにも気をつけています。
ここに書かれていることが、あなたにも効果があるかどうかは残念ながらわかりませんが、出口の見えない苦闘の日々を過ごしているならば、一度試してみる価値はあるのではないかなと思います。
苦しみの毎日が少しでも和らいでくれたら嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました。
[健康メモ]